来世で結婚したい男たち

来世かパラレルワールドで結婚したい魅力的な男性たちへの愛をひたすら綴ります。

イケメンすぎる批評家・小林秀雄の生まれ変わりと絶対に結婚したいから輪廻転生説を信じます

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批評家の故・小林秀雄大先生(の顔面が主に)好きすぎて、ブログを開設してしまいました。
Twitterの140字投稿では、この愛は到底表現しきれない。
好き、大好き、結婚したい。
けど、私が生まれるよりはるか以前に逝去されているので、結婚できない。
それなら、もう百歩譲って来世で結婚したい。
なんなら、彼の生まれ変わりでいいから結婚したい。
そんな想いを、ただただとりとめもなく綴りたいと思います。

お前ら、小林秀雄大先生の本を読め

これはあくまで一個人の体感なんですけども、小林秀雄ってめちゃくちゃ大御所なのに意外と彼の著作を読んでる人は少ないような気がします。「名前は知ってるけど本は読んだことない、でもなんかすごい人だよね」ぐらいの認識がほとんどというか。あくまで、私のまわりでの話なんですけど。

まあ、もう30年以上も前に亡くなってる人だからかなあ。

ちなみに、ざっと以下こんな人です。

小林 秀雄(こばやし ひでお、1902-1983年)は、日本の文芸評論家、編集者、作家。
近代日本の文芸評論の確立者であり、晩年は保守文化人の代表者であった。
小林の個性的な文体と詩的な表現は、さまざまな分野の批評に強い影響を与えた。文学の批評に留まらず、西洋絵画の評論も数多く手がけ、ランボー、アラン、サント・ブーヴ等の翻訳も行った。作家三島由紀夫は、『文章読本』(中央公論社)で、「日本における批評の文章を樹立した」と評価している。また、「独創的なスタイル(文体)を作つた作家」として森鴎外堀辰雄と共に小林秀雄を挙げている。
wikipedia:小林秀雄 (批評家)

伝わった?

割腹自殺したあの三島由紀夫も認める超絶ハイパーインテリジェンスなんですよ〜小林秀雄大先生は〜〜〜ちょうすげ〜〜〜〜〜〜〜ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

彼の文章にふれた瞬間、そう、恋に落ちた

続いて、私と小林秀雄大先生(以下、彼)の出会いについて語りますね。

彼の文章にはじめてふれたのは、大学生の時でした。私は当時美術史を専攻していたのですが、彼は批評のなかでも美術批評も多く手がけていたので、必然的に、出会うべくして出会ったという感じですね。だから、講義とか関連書籍とかで名前と経歴みたいなものはぼんやりと認知していました。

そんなある時、なんの本だったかは忘れたけど、美術系の本を読んでいたらですね、たまたま彼の批評が引用されていたんですよ。それで、はじめて私は彼の文章にふれることとなります。今でも鮮明に覚えています。スミレの花からはじまる文章。

諸君が野原を歩いていて一輪の美しい花の咲いているのを見たとする。見ると、それは菫の花だとわかる。何だ、菫の花か、と思った瞬間に、諸君はもう花の形も色も見るのを止めるでしょう。諸君は心の中でお喋りをしたのです。菫の花という言葉が、諸君の心のうちに這入って来れば、諸君は、もう眼を閉じるのです。それほど、黙って物を見るという事は難しい事です。(中略)一輪の花の美しさをよくよく感ずるという事は難しい事だ。仮にそれは易しい事だとしても、人間の美しさ、立派さを感ずる事は、易しい事ではありますまい。又、知識がどんなにあっても、優しい感情を持っていない人は、立派な人間だとは言われまい。そして、優しい感情を持つとは、物事をよく感ずる心を持っている人ではありませんか。(中略)立派な芸術というものは、正しく、豊かに感ずることを、人々に何時も教えているものなのです。(『美を求める心』より)

く〜〜〜〜最高か…。

要約すると、「スミレの花ぐらいまともに見られんやつは何をやってもダメ」ってことなんですけど、もうね、とにかくこれで私まじ超ノックアウト。一瞬で恋に落ちた。完全に心奪われた。

当時私は非常にメンタルをこじらせておりまして、春先には駅前に咲いているスミレの花を立ち止まって延々と見つめて、通行人に「何やってんだこいつ、頭おかしいんか」みたいな怪訝な目で見られるというようなことをタイムリーにやっていたんですね。だから、「スミレの花をしっかりと見ること、細部まで見ること、その美しさを感じることこそが、美を求める心なんだよ」っていう彼の優しすぎる言葉がもうめっちゃグサーっと心に刺さったんですね。あ、この人は、この人だけは、私を認めてくれているんだ!という、よくいる流されやすい軽率な読者に追随していたわけですね、今思えば。

そんなこんなでとにかく心奪われて、すぐさま彼の本を入手しました。

女流作家のようになめらかで詩的な文体にもうメロメロ

先ほどのwikiの引用に出てきた三島由紀夫とか、正直あんまり好きじゃないんですよね。なんか、文体がゴリマッチョすぎるというか。まわりの男友達に三島ファンがいるのはなんだか納得だなーという感じではあるんだけど、個人的にはあのゴツい感じはあまり受けつけられなくて、恥ずかしながら三島作品を読破したことも今までないんですけど。

でも、小林大先生は、男性でありながら、それはもうめっちゃすごい女性的な文体なんですわ!小川のせせらぎのようになめらかで美しい文体なんですわ!言っている内容は辛辣な場合ももちろんあるんだけど、ものすごく低姿勢で冷静に語られるものだから、ついつい防御壁を解いて耳を傾けてしまうのです。

あれ、これ、宗教かな?

とりあえずいくつか素晴らしい文章たちを引用しときますね。

悲しみの歌を作る詩人は、自分の悲しみを、よく見定める人です。悲しいと言ってただ泣く人ではない。自分の悲しみに溺れず、負けず、これを見定め、これをはっきりと感じ、これを言葉の姿に整えてみせる人です。
(『美を求める心』より)

耳を澄ますとは、音楽の暗示する空想の雲をくぐって、音楽の明示する音を、絶対的な正確さで捕えるという事だ。私達のうちに、一種の無心が生じ、そのなかを秩序整然たる音の運動が充たします。空想の余地はない。音は耳になり耳は精神になる。
(『表現について』より)

戦は剣で行うぐらいは三歳の童児も知っている。どんな大文学も蟻一疋踏潰す力は持っていない、どんな大思想も、たった一人の人間の空腹を満たすに足りない。この簡単な物の道理が、徹底して合点され、本当に心に応えたならば、言葉の力に頼って、実際の物の動きを、どうこうしようという、文学者の曖昧な感傷的な自惚れは消えてなくなるだろう、僕はそう信じております。
(『文学と自分』より)

最the高かよ…。

「です・ます」調と「だ・である」調を巧みに使いわけているあたり、格別にツンデレ!って感じしません?近づいたと思った瞬間、するりと手元を離れて遠くを眺めている…手が届くようで届かない、ひとつレイヤーが違う世界を生きている、そんな印象受けません?受けませんか?どう?!?!?!?!?!?

インテリなだけでなくイケメンかつ色男

小林大先生はですね、このように申し上げたようにインテリジェンスの極み中の極みであるのはさることながら、なんと、顔面がものすごく整ってらっしゃるんですね!これが!はい!

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画質が悪い!画質が悪いけど伝われ!

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あああああああかっこいいいいいいいいいいいいいいいいいうわあああああああああああああああああ

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ロマンスグレーになってからも、より知的で上品さが溢れていて素敵すぎますすすすすすすすすすすうわああああああああ

色男すぎて、中原中也と三角関係

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詩人・中原中也もイケメンだったということは有名ですが、そんな中原と小林大先生は、とある女性をめぐって三角関係に陥っていたんですわこれが。

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(※↑ちなみに今、中原中也の画像を検索しようとしてつい中原昌也で検索してしまっておいおいおーいってなりました)

(※中原昌也さんは「暴力温泉芸者」というレジェンド的なノイズユニットをやっていたミュージシャンかつ、三島由紀夫賞を受賞した小説家で、画家としても活躍されているすごい方です)

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はい。

で、長谷川泰子さんという女優さんがね、中原中也と付き合っていたらしいんです。でも、小林大先生が、この泰子さんを中也から奪っちゃったんだそうですよ。しかも、この泰子さんはすごい潔癖症だったらしくて、奪ったというのに結局小林大先生の方から見切りをつけて別れてしまったそうなんですよ。すごい…イケメン中原中也から女を奪っただけでなく、アッサリ捨てちゃう小林大先生色男すぎてすごい…。ちなみに、その後小林大先生は別の女性と結婚されています。

結論:小林大先生の御霊は生まれ変わってるはずだからその人と出会いたい

そんなインテリかつイケメンかつ色男な小林大先生ですが、1983年にお亡くなりになられてるんですねえ…。だけど、よ〜く考えよう。私が生まれたのは1989年。小林大先生が御隠れになられてから6年もの歳月が経過している。ということは…?!

小林大先生の御霊が新たな生を受けて、なおかつ私と同世代でこの世に生きている可能性しかない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ということで、今回は来世とはいえ私のではなく小林大先生でいう来世での出会いを期待して、ぜひその生まれ変わりと結婚したい所存であります。「小林大先生の生まれ変わりっぽい人いんだけど」っていうタレコミ絶賛募集中なのでよろしくお願いいたします。